潜在意識

不感知であり識覚ができない領域。感じる力があがったり、囚われから解放されることで、徐々に識覚できるようになっていく(顕在意識にのぼる)。

自分の感情感覚が本人の二極によって受け入れられないと判断されたとき、人はその感じたものを抑圧する。この抑圧の蓄積が潜在意識の正体である。

心理学などで「親の叱責や心ない反応が本人の感情を抑圧する」と言う説(インナー・チャイルドなどと呼ばれる)があるが、これは事実を部分的にしか捉えられていない。正確には、親に怒られたときに「それに従わなければならない」と判断した(自覚的な判断ではなく、反射的な防御反応に近い)のはあくまでも本人の二極であって、親はあくまでもその触媒(縁)である。

本人にその二極があれば、親がどれだけ行動に気をつけたとしても、他者からの言葉によって当人が感情の抑圧に至るのは時間の問題と言える(むしろ一度も事象に遭遇しない方が稀である)。

例えば、しっかりと叱られないことで「私は愛されていない」と解釈する子供もいるし、叱られたことで「私は愛されていない」と解釈する子供もいる。厳しい医者の父親の教えに従って医者を目指す子もいれば、反発して医者だけにはならないと決意する子もいる。何がその選択を分けるのか。本人の二極とその解釈である。

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