マインドフルネスの誤解

故スティーブ・ジョブズ氏が実践していたこともありアメリカを中心に話題になった瞑想実践であるが、多くのマインドフルネスはマインドフルネスになっていない。

マインドフルネスは二極を離れ解釈がなくなった先に訪れる「在り方」である。頭で理解するものでも、修行によって獲得するものでもない。

主にビジネス界隈で流行したため、「マインドフルネスで仕事の能率が上がる」というような本末転倒な実態に陥っていることが多いが、マインドフルネスの状態にはそもそも「効率」は存在しない。なぜなら効率は解釈だからである。

マインドフルネスは制御して安定性を「つくり出す」ことではない。それは不感であって、マインドフルネスにおいて感覚はむしろ研ぎ澄まされる。事実をありのままに感覚していった結果として、すでに安定していることに気づき、その安定に身を委ねることが本質である。

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