自己認識

自分に対するイメージとそのイメージへの評価。大きく分けると3つの自己認識と、特殊ケースとして「自己認識への自己認識」がある。

1. 現在の自分への自己認識
 今の自分は「こうである」というイメージ

2. 可能性としての自己認識
「こうなれるだろう」というイメージ

3. 理想としての自己認識
「こうあるのが相応しい」というイメージ。いわゆる「セルフ・エフィカシー」と言われるものはこのカテゴリーに入る。

日常的にこの3種の自己認識は重なり合っており、[a]されることは滅多にない。1.あるいは2.(現在あるいは可能性の自分)の自己認識と、3.(理想自分)の自己認識が概ね一致している場合に人は自負を持ちやすく、下回っている場合には自負の回復に奮起するか、自己卑下、自己嫌悪自己否定自信喪失(実際には自負である)などに陥ったり、不貞腐れるなどのパターンがある。

稀に1.(現在)の自分が3.(理想)の自分が上回る場合があり、その場合には混乱戸惑いが生じて、居心地の悪さを感じる。無意識的に1.(現在)の自分を3.(理想)に収まるまで下げるケースが多い。「セルフ・エフィカシーをあげることが大切」と言われるのはこの点による。

ここにいう上下は本人の二極の尺度による。

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