知る

感じること。わかることとは違う。非常に混同されやすい。

経験は知ることであるが、体験は知ることではない。

ある対象について感じたことがあり、その経験について自覚的であるとき「知っている」と表現される。

ただし、「知っている」という言葉自体のイメージが人によって異なり、自身の経験がそのイメージに適っていない場合、本人に「知っている」という感覚は生まれない。つまり、「知っている」という言葉の辞書のによって本人の感覚が変化するということである。

例えば、あるラーメン屋の名前を知っていても、実際に食べたことがない場合、それを「知っている」と表現するか「知らない」と表現するかは、本人の辞書によって異なってくる。

この特徴は「わかる」についても同様に起こる。