試行錯誤

試しにやってみて間違え続けて、正解に至るまで方法を変え続けること。思考錯誤ではない。1つの正解にたどり着く上での「必須要素」となる。

エジソンは電球を発明するまでに1万回間違いを犯したというが、まさにこれが試行錯誤の典型例である。

試行錯誤には2つのミソがある。

1つは、「間違える」ということ。これはわざと間違いを犯した方が良いという意味ではもちろんなく、「間違いを間違いと認める」ということである。「間違いを認める」とは「うまくいかない例を発見した」ということで、つまり「その先に正解がない」ということを知ることである。間違いだと知った行動とは違う行動を取れば、いつか正解にたどり着く。

そして2つめは「思考」ではなく「試行」という点である。なぜ「思考」ではダメなのか。それは、頭の中でどれだけ考えても、それが正解なのか間違いなのかの「結果が出ない」からである。正解とは「結果」であるから、それは行動の先にしかない。

「試行錯誤には思考がない」という意味ではない。あくまでも思考だけで試行がないと試行錯誤にはならず、結果がでないため「正解にたどり着くことはない」ということである。最初に正解に到達するための「必須要素」と書いたのは、思考には「結果」が存在しないからである。

思考が「悪い」のではなく、「正解にたどり着く」という目的にはそぐわない。ゲームのマイン・スイーパなどを考えてもらえば分かりやすいが、ランダムにマスを選択し続ければ十中八九ゲームオーバーになる。なぜなら「1度も間違えない」ことがゲームの目的だからである。

正解を探すのではなく、間違いを避ける上では、思考が必須手段となる。

思考は「間違を避ける」ために有効な方法で、試行は「正解を得る」ために有効な方法である(適性があるということ)。

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