ストレス・フリーが辿る末路
こんにちは、Jayです。
今日のテーマは「ストレス」です。
現代を生きていると、ほぼ100%
向き合わざるを得ないのがストレス。
ストレスだけで本1冊書けるくらい
お伝えしたいことはあるのですが、
今日は近年何かと歓迎される
「ストレス・フリー」
という角度からストレスを
みてみようと思います。
実は、何となしに
書き始めてみたんですが、
個人的には非常に面白い内容になりました。
今はまだ、なかなかないんじゃないかな、
こう言う「ストレス論」って。
そんな感じです。
楽しんで読んでみてください。
「ストレスですね」の正体
何か心身に関する不調で
お医者さんにお世話になるとき、
「ストレスですね」
と診断されることが、
増えてきたように感じます。
心を扱う仕事をする身としては、
「そりゃそうだよな」という
ところなのですが、
これって詰まるところ、
「診療で分類できる病気の原因特定が
できないので、恐らく心因性でしょう」
ということになります。
要は「わかりません」てことです。
医療は科学に根ざした分野ですから、
主観の領域に足を踏み入れないと
原因にたどり着けない「心因」は、
そもそもが専門外なのです。
仕方がないことですね。
体だけでも膨大な知識と
経験、技術が必要なのに、
そこに「心も」では、
下手したら40歳くらいまで
現場で活躍できないのでは。。苦笑
話が逸れましたが。
このお医者さんの診断、
実は今日のテーマに必要でして。
そもそもストレスって何?
ストレスって、要は「圧」ですよね。
「負荷」と言い換えることもできます。
その「圧」ですが、大きく2種類あります。
物理的な圧と、精神的な圧です。
手で押すとか、重い物を乗せる、とか。
これは物理的な圧ですね。
それに対して、
人前で話すプレッシャーとか、
嫌なことを人に伝えなきゃいけないとか、
こういうのが精神的な圧です。
当たり前と言えば当たり前ですが、精神的な圧は「心」がなければ存在しません。
この精神的な圧のことを特に、
「ストレス」って言いますね。
「圧」と医療の関係
お医者さんとの関わりになると、
物理的圧として登場するのは、
「運動」です。
筋・骨格に対する
日常的な「圧」の度合いが、
日々の運動によって
変わってくるということですね。
お医者さんの運動に対する診断は、
「疲労・過労」と「運動不足」
の2タイプに大別できると思います。
これは、圧について言うと
疲労・過労 → 圧が過剰
運動不足 → 圧が不足
ということですね。
運動は中道が大切。でも…
「何事も中道であることが大切」
とは良く言ったものですが
圧についても例に漏れず、
ということになります。
動き過ぎても、動かな過ぎても、
体には毒ですよ、ってことです。
でも、ですよ。
少し立ち止まって
考えてみてください。
お医者さんが下す診断に、
「ストレスですね」
はありますが、、、
「ストレス不足ですね」
って聞いたことありますか?
恐らくないと思います。
でも、これって少し
おかしくないですか?
だって、物理的圧については、
中道が大切なんですよ。
なのに精神的な圧については、
どうして
「少なければ少ないほど良い」
ことになっているのでしょうか?
もちろん、この原因は
「ストレスに対する
認識がズレている」
からです。
脱・中道がもたらす弊害
もう少し深く見るために、
今度は物理的な圧がもたらす
症状について見てみます。
過労(圧過多)
→ 疲労骨折など、物理的損傷や痛み
運動不足(圧不足)
→ 肥満など、二次疾病へのリスク上昇
ざっくり言うと、
こんなところでしょうか。
圧が過剰にかかった場合は、
直接的な身体への損傷が発生しますが、
実は圧が少ない場合って、
それそのものは、
症状と言えるものはないのです。
あくまでも肥満への世間の危険意識が
高まっているからこそ、
お医者さんが口出しできるだけで、
体型に文句言うって、実際考えたら
お医者さんの仕事じゃないですよね。笑
でも、そのまま放っておくと、
糖尿病や高血圧、心筋梗塞などなど、、
本当の意味で、病院にお世話になる
リスクが潜んでいるからこそ、
手前で言ってあげると言う
つまり「優しさ」ですね。
では、ストレスに関してはどうでしょう。
ストレス過多 → 顔面神経痛、
胃潰瘍など
身体的異常や痛み
ストレス不足 → ???
同じ「圧」から生じる結果ですから、
物理面、精神面の両者ともに
似たような特徴が出ても
おかしくないですよね。
現に、精神的圧である
ストレスに関しても、
過剰なストレスは
実際の心身異常や痛みを
もたらしています。
と、言うことはですよ。
ストレスも、二次的疾病のリスク、
絶対向上すると思いせん?
はい、実際「確実に」向上します。
心を扱うプロとして、宣言します。
精神的圧、つまりストレス不足は、
将来の二次疾病リスクを
間違いなく上昇させます。
病気ではなくても、
すでに異常は出てると思いますよ。
例えば、昔に比べて特に新卒生や
アルバイトで顕著な感覚がありますが、
すぐ辞めちゃいません?
それから、
何に対しても発生するクレーム、
(モンスターピアレントとかも)、
種類が増え続ける〇〇ハラスメント、
例には困りません。
要するに忍耐力がないんです。
つまり「忍辱」がないわけですね。
我慢ではありません。忍辱です。
どういうことかは、昨日の記事で書いたので、
興味があればどうぞ
>>「我慢」してはいけない
社会適合性が著しく低下しています。
ストレス・フリーの恐怖
一体何が起きているのか?
物理的な圧が不足すると、
体が肥満になりましたよね。
精神的圧が不足しても、
肥満になるんですよ。
心が。
つまりエゴの肥大化です。
要するに、わがままになる。
自分の欲望を心が抑制、
コントロールできない。
意志で心の衝動を
抑えることができない。
体の肥満は目に見えますが、
心の肥満は目に見えません。
でも、行動見れば明らかです。
病気が目に見えて発生してないのは、
わがままが、まかり通っているから
ただそれだけです。
もしも、わがままを無理矢理に
統制されるシステム作ったとしたら。
例えば、嫌になっても会社辞められないとか。
(憲法違反なのでダメですが)
一瞬で病気になると思いますよ。
心が病むんです。
ストレスに耐えられないから。
これって、大問題じゃないですか。
でも、心の肥満は目に見えないから、
ストレス不足の診断ができない。
できたとしても、
「性格や趣向って、
変えられない不変なもの」
「家族とか近しい人以外が
口を出してはいけないもの」
みたいな社会認知があるので、
お医者さんは口出しできません。
できるとしたら、
教育分野くらいでしょうか。
ですが、医者は「体型」という
デリケートな問題でも、
物理的な肥満については、
当人へのリスクを減らすという
利他心ゆえに、忠告するんです。
だったら、精神的肥満についても、
忠告してあげないと、
かわいそうじゃないですかね。
だって最終的には、
苦しむの本人ですから。
ということで、お医者さんが
「ストレス不足ですね」
と診断する未来はまだまだ来なそうなので、
私がここで警鐘を鳴らすことにします。
ストレス・フリーは、危険です。
ちなみに、ストレスつまり「圧」がないことが危険なのであって、「苦痛」がないことが危険なのではありません。圧を苦痛に感じるかどうかは本人の価値観によって変えることができます。
運動不足と診断される人の多くが
運動アレルギー
つまり物理的圧に対する
耐性が低いのと同じように、
ストレス不足の人は、
プレッシャーや人間関係の中で生じる葛藤、
自分の価値観と会社の価値観の差など、
精神的圧に対する耐性が育たない。
要するにストレス・アレルギーです。
時代がもたらした負の側面
物理面、精神面両面において、
ストレスを減らし続けてきたのが
現代技術の基本方針です。
とにかく便利に
とにかく効率的に
別にそれが悪いというわけではない。
恩恵が多いこともまた事実です。
それに、アンチ・ストレス思想は、
高度経済成長期に代表される、
「強い国作り」のための邁進
これによって、ストレス過多の文化が
醸成されたことに対する反動
この点も大きそうです。
避けられない時代の波、
ということですね。
ただし現代において、
精神的圧のバランスが
すでに中道を逸している
この点に関しては、
まずもって間違いないかなと思います。
どちらの波もまた苦
ということです。
苦しみを無くしたいのなら、
中道しかない。
つまり「二極の手放し」ですね。
私たちができること
でも、現在地がわかったとして、
「だったらどうしら良いのか」
が大切ですよね。
社会的にはやはり、ストレスも中道が大切ということへの一般的な理解が進むことだと思います。
まだまだ昭和の時代の人も
多く活躍する時代ですから、
適度なストレスは大事
という観念は浸透しやすいと思います。
世論がそちらに流れれば、
ビジネス商品も出てくるでしょうし、
業界の研究も進みます。
いずれは、健康診断とかで
「ストレス不足です」
という診断がなされる時代が、
くるかもしれない。
個人レベルでいうと、運動と同じですが、
中道を心地良いと感知できる感覚を養うこと
これが大切になります。
ここからはrefの本領ですね。
心の圧も、運動と同じように中道が大切。
なんだか言いっ放しに
なっちゃいましたが、
まず切り出すことが大切だと思い、
記事として残すことにします。
今日は以上です。
それではまた!