「数学が苦手」の真相
こんにちは、Jayです。
今日は先日のセッションであった
できごとのシェアをします。
そのクライアントさんは、
昔から「数学が苦手」と自他共に
認識があったのですが、
refを進めていくにあたって、
「思考」というものが何か、
本人に感覚として掴んでもらうため、
算数のドリルを一緒にやってみる
ということになりまして。
で、かくかくしかじか、
彼女の数学が苦手となる要因が、
1つ見つかったのですが…
あまりに一般の常識と
かけ離れた真相だったので、
もう一同驚愕、唖然。
ということで、
本人からの了承もあり、
内容をお話することにしました。
今回解いていたのは、
図形に関する問題。
具体的には、
「平行四辺形の面積」
に関する問題でした。
その問題に入る前に、
一通り平行四辺形の考え方や、
ついでに三角形や台形についても
こうやって形と面積っていうのは、
成り立っていくんだよー
というような話を、
「ふむふむ」という形で
進めていました。
内容には本人も納得。
ということで、いざ問題を
解き始めてみたのですが、、、
解けない。
なぜか、止まる。
少しヒントを示して、
また手を動かすものの、
止まる。
話をちょっと聞いてみると、
平行四辺形と、長方形の違いに
気づくことができれば、
問題自体は解けそうでした。
要するに、四辺がつくりだす、
角度の特徴の違いです。
長方形は、四辺が均等に90°ですが、
平行四辺形はトランプのダイヤのように、
2組の90°ではない角度が生まれます。
図示された2つの図形を見て、
「平行四辺形と、
長方形の違いはどこだろう?」
と聞いてみると。
。。。
答えが出ない。
「んー、、、辺の長さ?」
辺の長さは、一緒なんです。
「本当に違って見える?」
と、確認してみました。
すると、
「若干こっちの方が、
長いように見えるような…」
…まぁ、確かにそうなんですが。
そりゃ、フリーハンドで書いたら、
長さは変わっちゃいますさ。。。
急に「違い」を探す目線が、
めちゃくちゃ厳密になっている。
それを言ったら、長方形の方も、
長さ違いますよー。笑
どうも、差を探すときに、
本人の中で力みが生じて、
難しくこねくり回してしまう
そんな印象を受けました。
なので、
「ちょっと、平行四辺形、
書いてみて」
と言って書いてもらうと。
めちゃくちゃ、辺の角度が
斜めであることを意識して、
キレーーなダイヤの形が
できあがっているじゃあ
ありませんか。
・・・分かっとるやん!笑
「じゃあ、長方形かいてみて?」
今度はまたキレイに、
四辺が直角であることを意識して、
美しい長方形が描かれました。
もう、めちゃめちゃ、
わかっとるやん!!笑
「この2つの図形は、
どこが違うように
気をつけて書いたの?」
「えっと、辺が斜めになるように…」
「うん、それが違いだよ。」
・・・
「え?」
「え???」
互いに顔を見合わせる2人。
「それでいいんですか?」
え。いや…逆にそれ以外に
何があるんですか。汗
「うん。それでいいんだよ。
逆に、なんでダメだと思ったの?」
「なんか、問題が出されている以上、
そんな誰でも分かりそうなことは、
訊かれるはずがないだろうと…」
!!!
予想外すぎる答えでした。
なんですかその、筆者の出題意図を
探るような答えの探し方は!!
ということで、
そのクライアントさんの頭の中で、
「私が簡単に思いつく答えは、
わざわざ訊かれるはずがない」
「問題になる以上、難しいことが
訊かれているはずだ」
「自分が当たり前に気づくなら、
それは難しいことにはならない」
「だから、この答え以外の“何か”が
訊かれているものに違いない」
という「囚われ」に捕まった
思考がグルグルして、
数学という「論理=当たり前」を
積み重ねていくような科目では
「見事に方法が裏目に出る」
という形になってしまっていました。
ちなみにそのクライアントさん、
国語はめちゃくちゃ得意だそうです。
でしょうね!笑
人が頭の中でどのような
思考を行っているかは、
例え脳を解剖したとしても、
絶対に分かることはありません。
例えばこのクライアントさんのように、
ずっと「苦手」と決めていた数学も、
実は「わからなかった」ではなく、
「分かっているのに、
答えだと思っていなかった」
ということもある訳です。
・・・一体、頭の良さって、
なんなんでしょうね。笑
ということで、
自分に苦手意識があるものって
本当に思わぬところに、
「え?それでいいの?」
みたいな誤解が隠れている
ただそれだけかもしれません。
良かったら、
皆さんも自分や、
身の回りの人に当てはめて
考えてみてください。
今日は以上です。
それではまた!