なぜ「思い通りに動けない」のか?【Part.3】

シリーズ・コンテンツ

from.

「なぜ思い通りに動けないのか?」

シリーズ第3弾です。

前回までの記事では、「思い通りに動けない」ことのメカニズムの概論を説明してきました。

まとめると、

行動の原動力は以下の3つ
 ・頭のアクセル / ブレーキ
 ・心のアクセル / ブレーキ
 ・体のアクセル / ブレーキ
3つの原動力の方向性が
「一致する」ことが大切

こんな感じです。

先に過去の記事を読みたい方は、
以下のリンクからどうぞ。
>>なぜ「思い通りに動けない」のか?【Part.1】
>>なぜ「思い通りに動けない」のか?【Part.2】

ここからは、
3つの原動力を説明していった上で、

具体的にどうすれば
3つの力が一致していくのか?

についてを見ていきます。

頭のアクセル / ブレーキの役割

ダイエットの例えでいうなら、

「ダイエットしたい私」

これは、高い確率で「頭のアクセル」です。

なぜなら、「痩せたい」と思うのは、現状が「痩せていない」とあなたが捉えているからです。

個人的にはダイエットしている人の多くに「そのダイエット、本当に必要?」と問いたいところですが、「太っている」ことで悩む本人の気持ちが大事なので、ここではその議論はしません。

人の心・体は、放っておけば
本能的な欲求に流されます。

現状に「これじゃダメだ!」と
あえて反対意見を投げかけるのは、

人間に代表されるような、
知能の発達した生物に特有の
頭の役割」です。

「本能的な欲求」は中々に説明が必要な部分なので、いつか記事にしたいと思います。

「頭の力」とは

頭とは、いわゆる「理性」であり、
「考え」という言葉が近いです。

顕在意識と言われることもありますが、顕在意識とは「自覚される意識」のことなので、体でも「痛い」と自覚したり、心で「嫌だな」と感じて、ブレーキを踏むこともあります。
ただし、「考える」ということ自体が「顕在的に理論を組み立てる」ということなので、頭のアクセル / ブレーキは顕在意識に含まれます。

頭の代表的なアクセル / ブレーキは「正誤」と「理想」

理性的な「頭の原動力」のベクトルが大きく心・体と違うのは、

「正しいことがしたい」
「間違ったことをしたくない」

という、いわゆる「正誤」や、

「こんな自分になりたい」
「あんな人にはなりたくない」

という「理想」の価値基準の存在です。

頭が心・体(いわゆる本能)と一致しているときには「正誤」や「理想」の価値基準はあまり意識されません。

なぜ頭だけで動けない?

確かにこの価値感覚によって人間は
「自分を変えられる」のですが、

Part.1でお伝えした通り、
この力は 非常に弱い です。

顕在意識 vs. 潜在意識

厳密にいうと、相手が悪い。

頭に浮かぶ「理性」や「思考」は、
浮かぶわけですから「顕在意識」です。

浮かばないにも関わらず、
実際には存在する意識を
「潜在意識」と言います。

そして、ここが重要なところなのですが、
一般的に顕在意識と潜在意識の割合は、

・顕在意識( 5%未満)
・潜在意識(95%以上)

と言われています。

この割合は量の割合でもあり、
同時に影響力の割合でもあります。

実は「勝てなくて当たり前」

つまり頭がアクセルを踏みたくても、
心・体がブレーキを踏んでいる場合、

自分の20倍以上の影響力をもつ
強大な相手に果敢に挑むわけです。

例えるなら、アマチュアのサッカーチームで日本代表に挑むようなものですね。

ですから多くの場合その挑戦は、
無残な敗退に終わることになります。

このメカニズムを分かっていないと、

「気合いが足りない!」
「意思が弱い!」

とかいう根性論に陥ります。

意思の力は、とても大切です。ですが、なんでもかんでも「意思」で片付けようとする「意思絶対論」は、私はナンセンスだと考えています。

そして何より、
頭のアクセルだけで行動していっても、
決して幸せにはなれない」のです。

頭だけで幸せになれない理由

頭のアクセルを意思や根性でゴリゴリ推し進めていった先に幸せがない理由は簡単で、

「幸せとは実感するもの」

だからです。

そもそも「考える」のが頭の主な役割で、
「感じる」という役割ではありません。

ですから、どれだけ物事の「ポジティブな側面」を見ようとしても、

それを「頭で理解しようとしている」限り
幸せはその延長線上にはありません。

あなたが「思い通りに動ける」ようになるためのキーは、これから説明していく「心の原動力」「体の原動力」にあります。

次回はいよいよ、その核心に迫っていきますので、楽しみにしていてください。

>>続きを読む:なぜ「思い通りに動けない」のか?【Part.4】

この記事のURLをコピーする