1から10を知る人の共通点
こんにちは、Jayです。
今日のテーマは「学び」です。
世の中には、
1を聞いて10を知る人もいれば、
1を10度聞いても1にならない人もいます。
この差はどこから生まれてくるのか?
その要因のうちの1つをお話しします。
今すぐ実践可能な具体的な内容ですから、
ぜひ積み重ねていってみてください。
「学び」の語源は「真似」です。
真似とは他をなぞること。
つまり、他から知ることです。
生まれてきた時、
私たちは何も知らない。
知らない世界に産み落とされます。
ですから、感覚を用いて、
様々な物事を知っていきます。
人として社会で生きていくという点で、
最も学ぶ機会が多いのはやはり同じ人間。
つまり他者です。
他者を見て、学ぶ。
人の行動を見て学習するわけです。
そして、この学習の際に起こす
「たった1つの癖」が、
1から10を知る者と、
1から1以下になる者を分けます。
恐ろしいことですね。
今からそれをお話しします。
それは、他者から学ぶ時の
自分の中の「結論の付け方」です。
1を聞いて10を知る人は、
「なるほど、こうすれば、
こうなるんだな」
と結論を出します。
1を聞いて1以下にする人は、
「なるほど、こうすれば
良いんだな」
と結論を出します。
この差が伝わりますか?
文字列で言えば、結びが違います。
「こうなる」という結びと、
「良い」という結びです。
たったこれだけ。
この差が、大きな違いをもたらします。
一体どういうことか。
物事が良いか悪いかは、
その物事を測るものさしの
方向性によって決まります。
文脈と言い換えても良いです。
たとえば、
「夜更かしは良くない」
という学びについて考えてみます。
これを親から常々言われ続けて、
本人の教訓にしていたとしましょう。
この学びは、健康面というものさしから
夜更かしを判断した言葉です。
ですが、もしあなたの大切な家族が
夜中になっても帰ってこない。
いつも定時に帰ってくるのに、
連絡なしに帰宅しない。
こんなケースがあったとします。
もしも相手が大切なのであれば、
夜中だろうとなんであろうと、
探せば良いわけです。
なぜなら、このときのものさしは、
あなたの健康ではなく、
大切な相手の無事の確認だからです。
それを、ひとくくりに
「夜更かしは良くない」
と学んでしまっていたら。
その人は、おそらく探しに行かない。
もしかしたら、朝には何事もなく
帰ってきているかもしれない。
しかしもしかしたら、
冷たい池で溺れて、
今も助けを求めているかも知れない。
今すぐ探しに行けば間に合ったものが、
朝方では手遅れかもしれない。
つまり、他者からの学びは、
参考にはなったとしても、
それが良いか悪いかは
ケースに応じてしまうので、
「分からない」ということです。
ここまで極端な例であれば、
判断に迷わないかもしれません。
しかし、多くの人はついつい
「こうすれば良い」という形の
思考停止の学びを起こしがちです。
「夜更かしは良くない」という学びは、
本来「それはどうして?」という
問いを重ねることによって、
・人のバイオリズムに合わない行動である
・翌日に疲れが残りやすい
・翌朝起きるのが遅くなりやすい
・翌朝早く起きるなら睡眠時間が減る
などなどの、
良し悪しを抜いた事実として
法則性を抽出することができます。
1から10を知る人は、
こういった形で自分の中に
良し悪しなしの「事実」を保持します。
たとえ法則性自体は文脈によっては
正しかったとしても
それを、ものさしや文脈を無視して
「こうすれば良い」として学ぶと、
どんな状況下であってもその人は、
杓子定規にそのやり方にこだわるでしょう。
対して「こうなるんだな」と学ぶ人は
似たようなケースに遭遇したとき、
こうするとこうなるけれど、
これは今回のケースだと
良いのかな?悪いのかな?
という具合に判断をします。
つまり、自分で測るわけです。
測るためには、ものさしが要ります。
そのものさしを、自らが選ぶ。
この観点からは、良いな。
でもこの観点からは、むしろ悪いな。
そのためには、測るための学びは、
まだ良し悪しが決まっていない状態
である必要があるわけです。
そしてこの
「自らがものさしを選び判断する」
という心の動きこそが、
実は「考える」ということです。
どのものさしをあてがうかを選ぶ。
そのものさしで測ると、
物事がどちらに当たるのか確認する。
この2つの働きが「考える」の正体です。
ものさしを選ぶ
そのものさしで確認する
別のものさしも選んでみる
そのものさしから確認する
この繰り返しを「検証」と言います。
これを繰り返した上で、
「よし、今回はこうしよう」と選ぶ。
この一連の流れが本人の中で
起こるかどうか。
これが、1から10を生み出す人と、
1を生み出すのに苦労する人の差です。
1が10になる人は、
要するに沢山のものさしで検証ができる。
だから、1つの物事を沢山の事柄に
応用して当てはめることができます。
良し悪しは、視点によって180°変わる。
これは、誰しもがある程度は
納得することができるかと思います。
戦勝国の英雄は、敗戦国の逆賊です。
それなのに、学びの時点で
「良い」という形で覚えてしまうと。
肝心な「視点」は無視されます。
だから、おかしなことが起こるワケです。
1を聞いて10を知るような
打てば響く人になりたいのであれば、
物事を「良い悪い」の判断なく
自分の中に収めておきましょう。
そしてケースによって、
その場でものさしを選び測りましょう。
これができれば誰でも今すぐ、
学習能力が飛躍的に伸びていきますよ。
今日は以上です。
それではまた!